【私の移住×仕事】episode⑤~移住してからの日々は、1日1日がゆっくり過ぎていくような感覚で、以前より生活を楽しめています
ー 神奈川県からご家族(ご本人・奥様・お子様2名)で移住したTさんのお話 ー
今回お話を聞いたのは、 お子様が小学校に入学するタイミングで奥様のご実家がある上田市に移住したTさん。
移住に至るストーリーは人それぞれ。 Tさんはどんな経緯で移住されたのでしょう?
何年も前から計画していた移住
Tさんが奥様と移住については話したのは、 1人目のお子様を授かった時にさかのぼります。
「1人目の子どもを授かったタイミングで、 妻とはいずれ長野県に移住して自然豊かな環境で子育てをしたいね、 と話していたんです。 そして、 小学校に入学してからの移住だと子どもを転校させなければならないので、 ちょうど小学校に上がるタイミングで移住しよう!と計画していました。 」
移住前に住んでいた場所は交通量が多く、 子どもが小学校に通うにも危険を感じてしまったり、 空気の悪さも気になっていたそう。 それに対して今は交通量の多さによる危険も感じず、 環境の良さに満足しているといいます。

住み慣れた街を離れて移住することを、 ご家族の皆さんはどのように受け止めていたのでしょう?
「まだ小さい子ども達は能天気で、 引っ越しをすることにもそれほど抵抗はなかったようです。 仲良くしていた友達と離れてはしまいましたが、 新しくできた今の友達を大切に思っているようで、 新しい暮らしにも自然と馴染んでいますね。 」
奥様も、 馴染みのある地元への移住なので心配はない様子だったといいます。 都会へのアクセスが良い上田市であれば、 移住前のご友人達とも会おうと思えば会える距離。 Tさんご自身も早く移住したい気持ちが強く、 不安は特に感じなかったそう。
移住に伴い、 今まで築いてきた人間関係と距離ができてしまうのは、 やはりさびしく不安ですよね。 特に子どもにさびしい思いをさせてしまうのは心苦しいですが、 負担なく環境の変化を乗り越えてくれたようで何よりですね!

移住後にさらなるキャリアアップを目指す!
ここからは移住に伴う転職のお話をうかがっていきましょう。
Tさんは長年 建設業に携わってきましたが、 ご結婚を機に介護職へキャリアチェンジ。 介護職のキャリアは7年目になり、 移住を目前に介護福祉士の資格も取得されました。
そもそも、 なぜ介護職を選んだのでしょう?
「おじいちゃん・おばあちゃんが好きだったんですよね。 小さい頃から高齢の方を見ていると心が安らいだのを覚えています。 前職で高齢者介護に携わっていた時にも、 いつも利用者さんに対しては人生の先輩として敬意を持って接するようにしていました。 」
移住に伴い転職することに不安はありませんでしたか?
「移住後も介護の仕事を続けたいと考えていました。 介護の仕事であればどこかしら就職はできるのではないかと考えていたので、 仕事が見つからなかったらどうしよう… といった不安はなかったですね。 」
前職はサービス付き高齢者住宅でヘルパーとして勤務していたTさん。 まず奥様と一緒に上田市役所の移住交流推進課に相談へ行き、 そこで紹介された就職支援会社のサポートを受けながら転職活動を進めました。
どんなことを重視して仕事探しを進めたのでしょうか?
「よりキャリアアップしたいと、 移住前に介護福祉士の資格も取得したので、 まず第一に介護職であること。 そして、 施設の方針に共感できること。 最後に、 やはり毎日のことですから通勤のしやすさ、 ですね。 」
介護に携わる方にとって、 “施設の方針に共感できること” はやはり重視するポイントなんですね?
「やはり利用者さんを大切にしている施設かどうか、 私の場合は重視しますね。 その点、 今働いている施設は内定前に職場見学もさせてもらい、 施設の様子や働いているスタッフの人柄、 そして利用者さんを大切にされていることも分かって入社できたので安心でした。 内定をいただけた時には素直に嬉しかったですね。 本当に移住できる!ってわくわくしました。 」
移住時に限らず、 お仕事探しがスムーズに進むかどうかは、 ご自身の中で優先順位が明確になっているかが大きなカギになります。 お話をうかがっていて、 Tさんはその点しっかり明確になっていてブレがないと感じました。
同じ“介護”でもまったく違う!未経験の障がい者介護の世界へ
転職をされて8か月あまり、 今のお仕事はいかがでしょう?
「これまで携わってきた高齢者介護ではなく、 現在は障がい者の方の介護に携わっています。 障がい者介護は初めての経験で初めは戸惑いもありましたが、 今はとてもやりがいを感じています。 」
具体的には、 食事や歯磨き、 着替え、 入浴などのサポートを行っているそう。 若い利用者さんも多いので、 ご自身のペースででできることはやっていただきながら、 難しいところだけサポートしできることを増やしていく、 いわゆる「自立訓練」。 その方その方のリズムを尊重し、 待つことも大切だといいます。
「日々覚えることばかりで大変ではありますが、 介護福祉士の受験時に使っていたテキストを復習し直したりしながら日々勉強ですね。 」

仕事のやりがいを感じるのはどんな時でしょう?
「利用者さんの状況に合わせて自分が考え、 実施した方法を、 利用者さんやご家族が喜んでくれてた時ですね。 ありがとうと言ってもらえた時は、 すごく嬉しいです。 」
広大な景色と人の優しさが魅力。移住暮らしは大満足です
移住後の新生活はいかがでしょう?
「はじめはあまり土地勘がなく、 道が分からない等困ることもありましたが、 移住して10か月ほど経った今ではずいぶん慣れました。 慣れれば慣れるほどすごく暮らしやすい街だと思いますね。 景色が広大で、 人もすごく優しくて、満足してます。 フレンドリーな人が多いですよね。 気さくに挨拶してくださったり、 道を聞いたら他のこともいろいろと教えてくれたり(笑)」

近くに遊べる公園がたくさんあるのでお子様たちも楽しそうです。 生き物が好きで、 豊かな自然の中生き物との触れ合いも楽しんでいるそう。 お子様を連れて上田城跡公園の「児童遊園地」や道の駅あおきの道向かいにある「ふるさと公園あおき」によく行かれるそうですよ。

また、 温泉もお気に入りで、 地蔵温泉「十福の湯」や千古温泉、 別所温泉「あいそめの湯」、 鹿教湯温泉などにお休みの日だけでなく、 お仕事帰り(夜勤明け)に立ち寄ることも多いそうです。
移住して一番変わったことは何でしょう?
「自分に余裕を持てるようになりましたね。 今も移住前もシフト勤務なんですが、 現在は遅番勤務でも子どもが起きている時間に帰宅できますし、 残業もほとんどなくなったので、 子ども達と過ごす時間がしっかり確保できるようになりました。 」
また、 車を運転しているときにも信号や信号待ちが少なく、 そんなちょっとしたことでもストレスが減ったそうですよ。
この先の展望をうかがうと、 「マイホームを建てること!」とお答えくださいました。
もともとキャンプ好き、 特に屋外で楽しく飲食するのが好きなTさんは、 マイホームの屋上でBBQがしたいそう。 上田は晴天率が高く空がとにかく青くてきれいなので、 自宅屋上でのBBQなんて最高でしょうね♪

移住して見つけた新しい自分とは?
最後に、 Tさんにとって「移住・転職」とは?
「環境をガラッと変えて、 違う土地で新しい自分を見つけることですかね。 」
Tさんは、 ご自身の中にゆとりが生まれた感じがする、 といいます。 1日1日がゆっくり過ぎている感覚で、 以前より生活を楽しめているそう。
「時間的な余裕ができたことのほか、 きっと気持ちにもせわしなさがないんでしょうね(笑)」
都会暮らしは便利で刺激に満ちている反面、 目に入る情報量が多くて何か急かされている気がすると感じている人は多いようです。
移住後にそのせわしなさが解消したというのは、 季節や時間によって変化する自然に囲まれた暮らしの中で、 本来の自分のペースや本当に心地よいと思える感覚を取り戻すことができるのかもしれませんね。
全域についてのその他の記事

【私の移住×仕事】episode⑤~移住してからの日々は、1日1日がゆっくり過ぎていくような感覚で、以前より生活を楽しめています
ー 神奈川県からご家族(ご本人・奥様・お子様2名)で移住したTさんのお話 ー 今回お話を聞いたのは、 お子様が小学校に入学するタイミングで奥様のご実家がある上田市に移住したTさん。 移住に至るストーリーは人それぞれ。 T […]

上田市の学校情報<小学・中学・高校>
移住相談に来られる方々の 「移住をしたい理由」 はさまざまですが、 30代~40代の子育て世代ファミリーでは、 子育て環境を考慮して…という方がやはり多くいらっしゃいます。 豊かな自然の中でのびのびと遊び、 動植物に触れ […]

【私の移住×仕事】episode④~都会暮らしとの違いを柔軟に受け入れ、無理せず自然に新たな楽しみを見つける暮らし
ー 千葉県から移住したAさんご夫妻のお話 ー 今回お話をうかがったのはAさんご夫妻。 千葉県からお二人で移住され、移住と同時にご結婚された新婚さんです。 30代くらいまでの方では、 お子様の誕生を機に自然豊かな環境でのび […]